将来性の高さから関心を集めるシステムエンジニア。良いところもありますが、苦労や大変なところもあります。
たとえば、クライアントとの折衝です。システムエンジニアは主に、システム開発における上流工程を担当します。上流工程は簡単に言えば、クライアントから要望を聞き出し、システムの設計書を作成する工程。クライアントにある程度の知識があればスムーズに進みますが、中にはITの知識がないクライアントもいます。そういうクライアントは、短すぎるプロジェクト期間や、実現できない要望を言ってくることも。そのような場合でも、クライアントとコミュニケーションを重ね、相手が納得するシステムを開発しなければならないのです。
また覚えることが多いことも大変なところの一つ。システムエンジニアはサーバーやセキュリティなど、特定の分野に特化した知識ではなく、幅広い分野の知識が求められます。それに加え、IT技術は常に進化するため、日々勉強が欠かせません。働きながら、IT業界の動向をチェックし、勉強を重ねることは簡単ではないでしょう。
その他の大変なこととしては、残業が挙げられます。システムエンジニアの仕事は上流工程だけではありません。構築されたシステムが設計通りに動くかテストすることもシステムエンジニアの仕事です。さらに会社やプロジェクトによってはシステムの構築に携わることもあります。システムの構築は予定通りに進まない場合も少なくありません。そのことを加味した上で余裕を持ってスケジュールを組んでいなければ、残業で遅れを取り戻さなければならないのです。
システムエンジニアを目指す人は、良いところにばかり目を向けず、このような大変なところも理解しておく必要があるでしょう。